大学の保健室で働く看護師 メンタルヘルス系資格者との連携

大学の保健室で働く場合、最近は学生のメンタルケアを重視している場合が多く、できればメンタルヘルス系の資格を持っている方が良いのですが、持っていないようであれば、メンタルヘルス系の資格を持っている方との連携が重要になってきます。これは、近年、学生の精神疾患による退学や休学が増加傾向にあり、また教職員も同様に精神疾患による退職・休職が増加傾向にある為です。大学側としては、精神疾患による学生の退学・休学や教職員の退職・休職が多いと、社会的責任を問われる可能性もあり、評判が落ちるので、学生が集まらなくなり、経営が厳しくなる可能性もあるので、リスクマネジメントとして力を入れているという面もあります。

 

それと保健室に何の関係があるのかというと、大学の保健室では、学生や教職員の身体面のケアだけではなく、精神面のケアも行っていることが多いので、保健室で働く看護師にも、悩み相談を受けたりする精神面のケアを求める傾向にあります。しかし、メンタルヘルスに関わる内容は、非常に繊細な問題である為、単に悩み相談を受けるのみでは済まない場合もあります。また、看護師の場合は、そもそもメンタルヘルスのケアに関する内容を詳しくは教わらないので、自己判断で対処してしまい、改善しないこともあります。その為、表面上の簡単そうな相談ではなく、内面に関わるような内容の相談の場合は、メンタルヘルス系の資格を持っている方に対処法を聞いてみたり、相談に来た学生・教職員に有資格者を紹介したりする必要があります。

 

このようなことから、大学の保健室で働く看護師は、メンタルヘルス系の資格を持っていない場合、有資格者と連携し、学生や教職員のメンタルケアに対処するようになります。大学内にそのような有資格者を配備している場合は、積極的にコミュニケーションを取り、連携しやすい環境を作っておいた方が良いでしょう。大学内に有資格者がいない場合は、外部のカウンセラーなどと交渉し、連携を取れる体制にしておく必要があります。


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