学校の保健室で働くために必要な資格は?

基本的には看護師資格や保健師資格を持っていれば働くことができますが、大学ではなく小中高校の保健室に勤務希望の場合、養護教諭の資格がないと求人探しの選択肢が狭くなってしまいます。

 

もし看護師や保健師の資格に加えて養護教諭の資格を持っているのであれば、教育委員会の教員採用試験を受けることもできますし、非常勤や嘱託職員として働きたい場合も転職活動を有利に進めることができます。

 

養護教諭免許を取得するには、指定の大学において養護教諭養成課程を修業するというのが一般的ですが、看護師資格者であれば1年以上、保健師資格者であれば6ヵ月以上、文部大臣指定の養護教諭養成施設に在籍し、所定科目の単位を修得することで、養護教諭免許(1種)を取得することができます。また、保健師資格者の場合、教育職員免許法施行規則第66条の6に定められた単位を修得することで養護教諭免許(2種)を取得することができます。

 

養護教諭免許の有無で変わってくるのは主に契約形態に関することで、生徒や職員の健康管理全般を担うという点で業務の内容に関してはさほど違いはありません。
しかし、看護師・保健師の資格を持たずに指定の大学を卒業して養護教諭免許を取得した場合、基本的に医療に関する知識は持っていません。つまり、看護師資格、さらには保健師資格を持っていながら養護教諭免許を持っている方はとても貴重な人材ということになります。

 

実際、学校保健室は求人・募集自体が少ないということもあり、そのほとんどは看護師専門の人材紹介会社でしか手に入りません。また、小中高校に限らず大学や専門学校などの保健室の求人でも、養護教諭資格者歓迎といったものが多く見受けられます。それを踏まえて、適応の幅、将来性を考えると、養護教諭免許を取得するというのも1つの選択肢ではないでしょうか?

 

他にもまだある保健室のお仕事

企業の保健室(医務室)や保育園看護師のお仕事は常勤・派遣・パートなど働き方もいろいろで、看護師または保健師の方であれば他に資格は必要ありませんし、特に重要視されるような資格もありません。

 

どの仕事も健康管理全般を担うという基本的な業務内容は同じですので、看護師転職サイトを利用して求人探しを行う際は、学校保健室以外の仕事も視野に入れつつコンサルタントと相談しながら転職活動を進めることで、思いがけないところで自分に合った職場に出会えるかもしれません。

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